なみちえさん大麻誤認逮捕事件
なみちえ
2021年5月16日午前10時40分頃、東京都渋谷区宇田川町の駐車場付近で、アーティストのなみちえ氏が車内にいたところ複数の警察官に職務質問を受けた。職務質問の理由は「目を逸らしたから」とされたが、実際には鍵穴に目を向けただけであり、外見・肌の色などによるレイシャル・プロファイリングの疑いが指摘されている。車内から発見されたCBD製品(合法のサプリ)について、警察官がデュケノア試験(予試験)を実施したところ、陽性基準の「紫色〜青紫色」ではなく「青色」を呈した。CBDはデュケノア試験で青色を呈することが知られており、結果はむしろ適法なCBD製品であることを示していたが、警察官はこれを「陽性」と断定し大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影しており、試薬の色も映像に記録されている。逮捕後の尿検査はTHC陰性(大麻成分不検出)だったにもかかわらず、検察官が勾留請求し裁判官が勾留を認め、逮捕から計15日間(うち勾留13日間)身体拘束された。東京地検は不起訴処分とした。2022年8月、なみちえ氏は東京都に対し現行犯逮捕の違法を理由に国家賠償請求訴訟を提起。2025年2月17日、東京地裁(平井直也裁判長)は予試験の結果が陽性とは判定できず、「薬事捜査に従事する警察官として必要な注意を怠って漫然と看過して現行犯逮捕した」として逮捕を違法と認定、東京都に慰謝料等33万円の賠償を命じ、判決は確定した。さらに2024年5月、なみちえ氏は国を被告として第2訴訟を提起。尿検査陰性にもかかわらず勾留請求した検察官の判断、およびそれを認めた裁判官の司法審査の妥当性が争われており、現在係属中。
2021年5月16日午前10時40分頃、東京都渋谷区宇田川町の駐車場付近で、アーティストのなみちえ氏が車内にいたところ複数の警察官に職務質問を受けた。職務質問の理由は「目を逸らしたから」とされたが、実際には鍵穴に目を向けただけであり、外見・肌の色などによるレイシャル・プロファイリングの疑いが指摘されている。車内から発見されたCBD製品(合法のサプリ)について、警察官がデュケノア試験(予試験)を実施したところ、陽性基準の「紫色〜青紫色」ではなく「青色」を呈した。CBDはデュケノア試験で青色を呈することが知られており、結果はむしろ適法なCBD製品であることを示していたが、警察官はこれを「陽性」と断定し大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影しており、試薬の色も映像に記録されている。逮捕後の尿検査はTHC陰性(大麻成分不検出)だったにもかかわらず、検察官が勾留請求し裁判官が勾留を認め、逮捕から計15日間(うち勾留13日間)身体拘束された。東京地検は不起訴処分とした。2022年8月、なみちえ氏は東京都に対し現行犯逮捕の違法を理由に国家賠償請求訴訟を提起。2025年2月17日、東京地裁(平井直也裁判長)は予試験の結果が陽性とは判定できず、「薬事捜査に従事する警察官として必要な注意を怠って漫然と看過して現行犯逮捕した」として逮捕を違法と認定、東京都に慰謝料等33万円の賠償を命じ、判決は確定した。さらに2024年5月、なみちえ氏は国を被告として第2訴訟を提起。尿検査陰性にもかかわらず勾留請求した検察官の判断、およびそれを認めた裁判官の司法審査の妥当性が争われており、現在係属中。
- 事件発生
- 2021年
- 被告人
- なみちえ
- 判決
- 不起訴(東京地検)/国賠第1訴訟:違法逮捕認定、東京都に33万円賠償命令(2025年2月17日、東京地裁・確定)/国賠第2訴訟:勾留請求・勾留裁判の違法性を問う訴訟が係属中(2024年5月提訴、被告:国)
- 現在のステータス
- 不起訴・国賠第1訴訟確定(違法逮捕認定、東京都に33万円賠償命令)・第2訴訟(勾留の違法性)係属中
- 冤罪の原因
- 鑑定の問題、客観的証拠の欠如、誤認逮捕
タイムライン
東京都渋谷区宇田川町の駐車場付近で職務質問を受け、CBD製品についてデュケノア試験で「陽性」と誤判定され、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影
逮捕後の尿検査はTHC陰性(大麻成分不検出)。しかし検察官が勾留請求し裁判官が認め、逮捕から計15日間(勾留13日間)身体拘束
東京地検が不起訴処分。釈放
東京都を被告として、現行犯逮捕の違法を理由に国家賠償請求訴訟を提起
国を被告として、勾留請求した検察官および勾留を認めた裁判官の判断の違法性を問う国家賠償請求訴訟を提起。係属中
東京地裁(平井直也裁判長)が予試験結果は陽性と判定できないとして逮捕を違法と認定。慰謝料等33万円の賠償を東京都に命じ、判決確定